お祝いの注意点

胡蝶蘭退職祝いの定番的な贈り物である胡蝶蘭ですが、お世話になった人が去り行くシーンであればいつでも適切なお祝いになるかといえば、そうでもありません。贈るシーン、また贈り方によっては逆に失礼となってしまうこともあります。気持ちを伝える最後の瞬間になるかもしれないにもかかわらず、無礼な振る舞いは禁物です。注意点についても、知っておきましょう。

たとえば、同じ退職でもおめでたい場合でないときです。お世話になった人であっても、リストラや左遷、その他職場に恨みを残して去るケースなども少なからず考えられます。その場合、気持ちを込めてお祝いしても、本人や会社に残った別の上司に対して失礼となるかもしれません。かならずそうなるとも限りませんが、注意はしておくべきです。

また胡蝶蘭を用意する際、本数に注意することも忘れてはいけません。まず市場において人気の本数は、3、5本立てのものだそうです。ですが、その中間である4本立て、そして9本立てについては理想的でなく、そしてそもそも売られていないのが一般的です。なぜなら、縁起を重んじる日本においてこれらは「死」や「苦」を連想させる本数となってしまうためです。せっかくのお祝いにもかかわらず、気分を損ねてしまうかもしれないので気をつけましょう。

胡蝶蘭の金額

お祝いを贈るに当たり、気になるのはマナーだけでもないはずです。やはり、金額面も重要となってきます。もちろん、予算が足りるかという意味ではありません。社会のマナーにおいては、贈り物の際、相応しい金額で用意することというのも大切になってきます。安過ぎるともちろん無礼ですし、逆に高すぎても困惑させてしまうかもしれません。理想的な価格帯というのを覚えておくべきです。

電卓主な相場としては、約10,000円といわれています。花の値段としては少し高級な印象も感じられるかもしれませんが、長く会社で活躍してきた人の節目を祝うわけですから、そこまで違和感のある額でもありません。また、贈る側の規模によっても若干変わってきます。たとえば、グループからであれば10,000~20,000円、友人や知人として贈るなら5,000~10,000円、身内なら5,000~20,000円、そして取引先へ贈るのであれば、5,000円~15,000円ほどを目安としておきましょう。部下としての、会社としての、そしていち社会人としての格にも繋がります。マナーを弁えた額で用意しましょう。またグループの場合は、全員でお金を出し合って購入するのが一般的です。

大切な退職祝い

御祝昇進祝いや栄転などと異なり、退職祝いの場合はより重要であるといえます。なぜなら、それを最後に二度と会うことがなくなるというケースも考えられるためです。昇進や栄転の場合は、万が一伝えるべき気持ちを伝え切れなくても、また何かのタイミングで改めて、といったことも期待できます。他の支社に転勤といった場合はともかく、同じ会社内であればごく近いタイミングで再会することも予想されます。退職祝いであれば、それが困難です。感謝を伝える最後のチャンスとなるかもしれないお祝いだけに、気持ちを込めてしっかり感謝すべきです。では、どのような点を意識すれば良いのでしょうか。

胡蝶蘭については次項より詳しく説明するとして、ここではタイミングについてご紹介します。退職祝いは、対象となる人がどのように退職するかで少し変わってきます。まず、送別会がある場合は、会の当日が理想的でしょう。他の面々もいる中で、感謝の言葉と共に手渡してください。部署の人々の拍手と相まって、より特別なお祝いとなるはずです。

そして、送別会がない場合は、少し注意も必要です。タイミングとしては退職日の直前が一般的なのですが、早すぎる場合はまるで退職を急かすような印象にもなるため、失礼に当たってしまいます。退職の2~3日前が理想的といえるでしょう。

退職祝いに胡蝶蘭

人生には、出会いもあれば別れも付きものです。こと社会人にもなれば、本人の気持ちに関わらず会社の都合により頻繁な異動がおこなわれるケースも少なくありません。とはいえ、せっかくの縁にもかかわらず何もなしにお別れというのも味気がありません。その相手が、お世話になった先輩や上司ともなればなおさらでしょう。いち社会人として、そしていち人として、気持ちを込めた挨拶や感謝の気持ちを表したいところです。

サラリーマンですが、言葉で伝えるだけでは少々物足りなくも感じられるかもしれません。確かに相手は喜びを表してくれるかもしれませんが、長きに渡りお世話になったことへの感謝としては、まだ不十分といったところでしょう。そこで役立つのが、マナーに則った感謝の方法です。古くから慣例として使われ続けている気持ちの表現方法は、同じ感謝でもより深みが加わります。退職する先輩や上司も、きっと心に沁みるほどの気持ちを感じ取ってくれるはずです。

では、退職におけるマナーというのはどういったものなのでしょうか。それは、少し特殊な形になっています。なぜなら、胡蝶蘭という花を贈って感謝を伝える特別な方法になっているためです。あまり馴染みがなく、いざその瞬間に遭遇したとき、どのようなものを選ぶべきか困るケースも多いことでしょう。そこで今回、退職祝いとして胡蝶蘭を贈るときのポイントについて特集しました。大事な人にしっかり気持ちを伝えられるよう、そして社会人として恥ずかしくないよう、正しい知識を弁えておくことが大切です。